二酸化炭素(CO2)排出量 上位15カ国

2000年 米オークリッジ国立研究所資料ベース

第1位 アメリカ合衆国 56.1億トン 24.4% 2001年離脱(7%)
第2位 中国 28.0億トン 12.1% 規制無し
第3位 ロシア 14.4億トン  6.2% 削減義務無し
第4位 日本 11.9億トン  5.2% 削減義務6%
第5位 インド 10.7億トン  4.7% 規制無し
第6位 ドイツ  7.9億トン  3.4% 欧州連合(EU)義務8%
削減目標21%
第7位 イギリス  5.7億トン  2.5% 欧州連合(EU)義務8%
削減目標12.5%
第8位 カナダ  4.4億トン  1.9% 削減義務6%
第9位 韓国  4.3億トン  1.9% 規制無し
第10位 イタリア  4.3億トン  1.9% 欧州連合(EU)義務8%
第11位 メキシコ  4.2億トン  1.8% 規制無し
第12位 サウジアラビア  3.7億トン  1.6% 批准せず
第13位 フランス  3.6億トン  1.6% 欧州連合(EU)義務8%
削減目標0%
第14位 オーストラリア  3.5億トン  1.5% 削減義務?+8%まで
第15位 ウクライナ  3.4億トン  1.4% 規制無し

※京都議定書が発効しても、超虫食い状態(ザル?)です。
実際に規制される二酸化炭素の量は、全排出量の1/3程でしかない・・・


◆京都議定書 (Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change) 

 
 1994年3月に発効した気候変動枠組条約(地球温暖化防止条約)は、先進国に対して2000年までに二酸化炭素等の排出量を90年レベルに戻すことを求めたが、これは法的拘束力のない努力目標にすぎず、2000年以降の対策に関する明確な規定がないとの問題が指摘されていた。このため、95年3月に開かれた同条約の第一回締約国会議では、97年の第三回会議で2000年以降の地球温暖化対策に関する議定書等を採択することが決定された。
 その後、さまざまな国際的努力が続けられた結果、97年12月に京都で開催された第三回締約国会議(COP3)において、京都議定書が全会一致で採択された。京都議定書では、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素に加え、HFC、PFC、六フッ化硫黄の六種の温室効果ガスを対象とし、2008年から2012年までの間に先進締約国全体で1990年比5%以上(各国ごとでは日本6%、アメリカ7%、EU8%等)削減するとの、法的拘束力のある数値目標が定められた。また、先進締約国間の排出量の取引や共同実施、途上国との間で排出削減のための事業等を行うクリーン開発メカニズム等の新たな仕組みが導入された。
 わが国は98年4月に京都議定書に署名した。また、全排出量の約1/4を占めるアメリカは2001年に離脱し、発効が危ぶまれたが、2004年11月、排出量世界3位のロシアの批准により、「先進国全体の排出量の55%以上」という発効条件を満たした。
 2013年以降の枠組み作りも今年から本格化するが、米国や中国の扱いなど、道筋は不透明だといわれる。

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