ぶたパンダの冒険V 『星めぐりのうた』 |
今日のおやつは、まるで水精(すいしょう)のように、虹色に キラキラと輝くこんぺい糖。 白ちゃんや黒くん、巨大くんももちろんいっしょです。 「きれい〜」、「食べるのがもったいな〜い」と大はしゃぎ。 みんなでいっしょに口の中に入れてみると、甘くてゆかいで、 こころもからだも、とろけるようになって、もう、うっとり。 「♪こころもからだも、きらきらふわふわ」、不思議な言葉が あとからあとから、つぎつぎとでてきます。 「♪きらきらふわふわ、きらふわわ。お空の上に浮かんでく。 ふわふわどんどん、ふわどんどん。どんどんどんと昇ってく。 どんどんきらきら、どんきらら。お空の川までとどいたよ」 おや、みんなが頭を出したのは、青い星で囲まれた空の水精 が湧きだして、天の川のはじまるところでした。 「♪空の泉の水精で、勇気もおなかもいっぱいぱい。まんぷく、 まんぞく、まんぱいぱい。いざ、探検を始めるぞ!お〜!」 今日は、ぶたパンダが天の川探検隊の隊長になりました。 はなればなれにならないよう、巨大くんが巨大イカダになって、 さあ、元気に歌いながら出発です。 「♪こんこんころろ、こんころろ。青いお星の空の井戸、 こんこん清水が湧いている。 きんきんきらら、きんきらら。空の清水があつまって、 天の川のはじまりだ」、「しゅぱ〜つ!」 「♪あおいめだまのおおいぬと、ころころころげるこいぬ星。 勇者はオリオン(シリウス・プロキオン・ペテルギウスは冬の 大三角)、おうしのすばる。女王さまのカシオペア。 大きな熊のおおひしゃく、空のめあてのこぐまの尾(北極星)。 天の川の西の岸、二つ並んだ青い星、双子の星の水精宮。 びっくりめだまのカラス星。たてがみゆらす、ししの星。 空のくじらのホウキ星、へなちょこ星は飲み込むぞ!(逃げろ〜) 北の十字の白い鳥。青星おりひめ琴の星。つばさ広げた 鷲の星」 (デネブ・ベガ・アルタイルは夏の大三角) さらさらきれいな流れに乗って、ゆらゆら南へ進みます。 「♪南のひしゃくの射手の星。燃えるハートのさそり星。南の 勇者の人馬星(ケンタウロス)・・・」 「わ〜、すてき」と白ちゃん。南十字星を見つけた様です。 「ほんとだね〜」と、みんなは、うっとり見とれます・・・ でも、にせ十字星には気をつけて。だまされやすいからね。 おや?なんだか、妙な方向に引っ張られているみたいです。 そして、流れも急に早くなったようです。 「気をつけて、天の川の落ち口があるのかも知れないよ。 みんな離れないように手をつないで」と、ぶたパンダ隊長が 大きな声でいいました。 「あっ、あれだ。石炭袋だ!」、誰かが叫びました。 石炭袋は、天の川にぽっかり開いた空の孔、暗黒星雲です。 ぐいぐい大きな強い力で引っ張られ、ついに石炭袋に飲み 込まれてしまいました。 「わ〜っ、おっこちる〜〜〜」、みんながいっしょに手をにぎり あったとき、空の王様の声を聞きました。 「ビックリさせてしまったね。帰る道が、これより他に無いんだ。 怪我をすることは無いから、しんぱいはいらないよ」 「王様、ありがとう〜」 「では、みなさんごきげんよう。またおいで」 「王様、ごきげんよう〜」 みんなは、声を合わせて言いました。 虹色に輝く水精のこんぺい糖は、空の王様から届いた招待状 だったんですね。 みんなは、「びっくりしたけど、たのしかったね。また来られると いいね」と、すいすい落っこちながら話しあいました。 じゃあね、まったまったまったね〜! ※♪ 詩(うた)の部分は、リズムよく声に出してみてくださいね。 2004.11.18-2 HOME | LIBRARY-TOP |
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