ぶたパンダの冒険Z 『虹魚の伝説』

 
      今日は、十五夜です。みんなで集まって、お団子を食べながら、
      わいわいわいとにぎやかにお月見をしています。
      「あ、これはなんだろう?」と、ぶたパンダがいいました。
      そして、ポケットの中から見なれないものを取り出しました。
      きらきらと七色に輝く、ティアードロップの形をした透明の不思議
      なものです。

      「これは、いったいなんだろう」、「ダイアモンドかな・・・」、
      「わかった、天の川で遊んだときの星のかけらだ」と黒くん。
      「きっと、天の川の水精のしずくよ!」と、白ちゃん。
      「オオサンショウウオの、七色のアワのかけらかもしれないよ」と、
      巨大くんがいいます。
      「でもさっきまで、ポケットの中には何も入っていなかったはずなの
      に・・・」と、ぶたパンダがいいました。

      みんながのぞきこむと、黄色や緑、そして青や赤の火がちろちろと
      燃えるようにも、深い淵にうかぶ遠い星の輝きのようにも見えます。
      そのふしぎなものは、輝きがますます強くなり、じっと見つめている
      と、ふっと気が遠くなって、中へすいこまれるように感じました。

      「あ、ここは?」
      ふわっとまあるくて、まわりぜんぶが虹色に光っています。
      「あ、あそこにだれかいるよ」と、ちびたちがさけびました。
      光のかたまりが、静かにす〜っとちかづきてきました。
      「また、お会いすることができました」
      光が少し弱くなって、なかから虹色の魚があらわれ、静かに言い
      ました。
      「いえ、ぼくたちは、はじめてです」とぶたパンダ。
      「そうでしたね、この姿でお会いするのははじめてでした」と、虹色
      の魚がいいましたので、みんなはいっしょうけんめい考えました。
        
      「七色のオオサンショウウオ・・・」と、巨大くんが言いました。
      そうです。あの地底の湖で、姿をあらわすときのほんの一瞬だけ
      ですが、巨大くんには、あのオオサンショウウオが魚に見えたのだ
      そうです。
      「あ、そうだ」
      みんなも、あのとき頭に聞こえた声を思い出しました。

      ・・・つづく


      
これ以降の物語を削除し、書き直したいと思います。
      そのあらすじは、こんな感じにしたい・・・
   

      虹色の魚は、自らに呪いをかけて虹色のサンショウウオに姿を変えた。
      しかし、満月の夜には、月の呪いのため虹魚の姿に戻ってしまう。
      虹魚の姿になったとき、地球環境の破壊を憂い、地底の虹色の湖から
      地上へ出て、ささやかながら回復を願い行動をしている。
      オアシスで虹色の雨を降らせる。
      高空を高速で移動する姿を見て、あるときは光輪として、またあるときは
      UFOとして、またあるときは突如現れた巨大な彗星として記録された。
      神の船として、
      ETとして。
      巨大火の玉として。
      ときどき目撃され、・・・これが、虹魚の伝説として数千年も前から語り
      継がれている。     
      

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