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知ったか その7  ● ルーシー ●

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    今から400万年前、全ての人類は、

 
       アフリカの乾燥が始まった大地溝帯の東側、
 
     
自らの意思で立ち上がった一人の女性から始まった!


 
アフリカの東部、ケニアの「ハダール」で発見されたアファール原人(約320万年前)の全身骨
 格。 彼女は、「ルーシー」と名づけられている。
  
 身長およそ1m、体重はほぼ30Kgと推定されており、また脳の容積については約400ccと、
 チンパンジーとほとんど変わらない。
 
 ルーシーの骨格の持つ特徴は限りなくサルである。しかし決定的に異なるのは骨盤とそれに
 繋がる大たい骨の形。
 大きく横に開き、縦長のチンパンジーの骨盤とは大きく異なり、はるかに現代人に近い。
 これは、二足歩行に必要な形状であり、彼女が二足歩行をした証だと考えられている。
 (ただし、かなり前かがみであったろうと考えられては、いるが・・・)

 
 1895年「種の起源」を出版したチャールズ・ダーウィンは「ヒトはアフリカのサルから進化した」
 と主張し、当時の学会に大論争を巻き起こしたが「どのように進化したのか」と言うはっきりと
 した道筋を示すことはできなかった。もし、サルからヒトが進化したならその進化の途中に中間
 に当たる生物がいたはずだとしてイメージされたのが「ピテカントロプス」であり、30年後にイン
 ドネシアのジャワ島で発見された人類の祖先と思われる化石にその名が与えられた。

 かつて、人類の発達は直立によって脳容積が大きくなり、それに伴ってその他の部分が発達
 したと考えられたため、現代人の頭骨にオラウーンタンーのあごを組み合わせた「ピルトダウ
 ン人」の捏造を許すこととなり、ヒトは脳から先に進化したと言う根拠がくずれさった。
 現在では、実際にはまず自由になった手(指)を発達させて道具を使い、さらに作ることに伴っ
 て、脳容積が徐々に大きくなっていったことが証明されている。

 
  アフリカの豊かな森に育まれたサルたちの楽園。しかし、大地溝帯の東側にいたものたち 
 のなかから、地殻変動による気候の変化によって森が失われて行く中で生命の危機を迎え、
 やむなく安全な樹上から危険に満ちた地上に降り立ったものがいた。それが彼女、ルーシー
 のごく近い先祖であったかも知れない。
 (遺伝子の研究で、人類はアフリカのたった一人の女性から始まったことが確認されていて、 
  その女性は「エヴェ」と名づけられている。)


  米国オハイオ州のケント州立大学のチームがこのアファール原人(アウストラルピテクス・ア
 ファレンシス)22標本の体格の性差をルーシーを標準に統計分析した結果、現代人並に小さ
 かったと米国科学アカデミー紀要電子版で発表した。(03.07.16朝日新聞朝刊)
  ゴリラのように一夫多妻だとオスが大型化する傾向があり、アファール原人はすでに一夫一
 婦だったのではないかと考えられるという。
  これまでは、体格の性差が現代人並に小さなるのは180万年前頃と考えられていたのだ
 が、これで140万年ほどさかのぼることとなる。


  ※ピルトダウン人
 

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