知ったか天国
HOME
知ったか天国
INDEX
知ったか
言の葉天国INDEX
|
Sandwich Is.
|
アメリカ合衆国50番目の州であるハワイ諸島は、発見当時サンドイッチ諸島と呼ばれた。
おなじみの、食べるサンドイッチと同じ海軍大臣「サンドイッチ伯爵」の名前を与えられたのだ。
ここに当時のサンドイッチ諸島の地図の模写がある。興味深いのは、その島の名前である。
北から順に、「NEEHEOW」、「ATOOI」、「WOAHOO」、「MOROTOI」、「MOWEE]、「RANAI」、「TAHOOROWA」、そして「WHYHEE」と表記されているのである。
現在は、それぞれ順に「NIIHAU」、「KAUAI」、「OAHU」、「MOLOKAI」、「MAUI」、「LANAI」、「KAHOOLAWE」、そして「HAWAI'I」と表記されている。
これは1832年、アメリカ人のキリスト教伝道師アーサー・サーストン牧師が文字を持たなかったハワイ語を表記するために文字をあてた結果である。
ハワイ語は5つの母音「a,e,i,o,u」と7つの子音「h,k,l,m,n,p,w」とし、「T」の音を無いものとしたが、キャプテン・クックや「デスカバリー号」、「レゾリューション号」の乗組員には「カウアイ」や「モロカイ」は「T」の音と聞こえていたのであろう。
現在でもニイハウ島では、古いハワイ語が昔のまま話されていて、そこに「T」の発音があると聞いているが、それを裏付けるものだと思う。
伊達政宗が支倉常長をローマに送ったとき、名前の記録が仙台訛りでされていると言うのをテレビでみて笑ったが、ことばがそのまま聞いたとおりに記録された貴重な記録であると思う。
他にも「WAIMEA」は「WHYMEA」、「HAMAKUWA」は「AMAKOOA」、
「MAUNALOA」は「MOWNA
ROA」、「MAUNA KEA」は「MOUNA KAAH」、キャプテンクックが戦って戦死した「KEALAKEKUA」は「KARAKAKOOA」となっている。
1841年の地図には、ハワイ島の「HILO」や「KAILUA」とともに、オアフ島には「曙」の出身地「WAIMANALO」、武蔵丸の「WAIANAE」も記載されているが、「小錦」の「NANAKURI」は記載が無い。
|