知ったか天国
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「淮南子」からもうひとつ。その「天文訓」の中にも、宇宙がありました。ハワイのお土産屋でも良く見かける勾玉形の様なマーク、大韓民国の国旗でもおなじみの太極図です。あの図にはこんな意味があったんですね。
「天地の未だ形あらざるとき、混沌無差別の大始があった。大始は宇宙を生じ、宇宙は気を生じ、その気の清陽なるものは天となり重濁なるものは地となる。その天の陽の気と地の陰の気による上昇と下降の流動が万物を生じる。」
どうです?なんだかこれだけでもう、わくわくしてしまいますね。
天と地の利とは陰と陽であり、木火土金水の五行である。五行は万物の先たり、形容は造化をたくす故にまず名を立て、その名によりて体様を明らかにせざらんや。
一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず。一である太極は二である両極から三である物体が生じ、三である物体が万物を生ずる。
すなわち、一によりて点であるもの=天が生じ、二によりて平らなる面=地が生じ、三によりて立ち上がる体=人が生じる。
たいきょく【太極】
中国で、易学から発し、宋学の宇宙論の中で重視された概念。天地がまだ分れない以前の宇宙万物の元始。宇宙の本体。万物生成の根元。周敦頤の「太極図説」、太極を気一元と捉える張載の太虚説、太極に理を想定する朱熹の理気説などがある。
たいきょ【太虚】
北宋の張載が「正蒙」で説いた概念。 おおぞら。虚空。太虚が凝集して気に、気が有形に凝集して万物となり、物が分散して気、気が分散して太虚に帰する。太虚は無形だが無ではなく、万物・気の本体で、宇宙生成の根元だとする。
りきせつ【理気説】
太極・気・陰陽など道家・陰陽家らの伝統的な概念と、唐代華厳経の理事説などをとり入れて、儒家の立場から体系化した朱子学の宇宙論。朱熹シユキの説は、万物の生成を気の陰陽の働きによるとしながら、一方その働きの根拠に太極としての理があるとする理気二元論の立場。明代に入ると羅欽順ラキンジユンらの、理を気の条理とする一元論が現れ、以後それが主流となる。
いんよう ごぎょう せつ【陰陽五行説】
古代中国に起源をもつ哲理。一切の万物は陰・陽二気によって生じ、五行中、木・火は陽に、金・水は陰に属し、土はその中間にあるとし、これらの消長によって天地の変異、災祥、人事の吉凶を説明する。
いん よう【陰陽】
中国の易学でいう、相反する性質をもつ陰・陽二種の気。万物の化成はこの二気の消長によるとする。日・春・南・昼・男は陽、月・秋・北・夜・女は陰とする類。日本に伝来して陰陽道となったが、この場合はオンヨウまたはオンミョウと読む。
ご ぎょう【五行】
中国古来の哲理にいう、天地の間に循環流行して停息しない木・火・土・金・水の五つの元気を万物組成の元素とする。木から火を、火から土を、土から金を、金から水を、水から木を生ずるを相生という。また、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋つを相剋という。これらを男女の性に配し、相生のもの相合すれば和合して幸福あり、相剋のもの相対すれば不和で災難が来るという。
ちなみに、私は土、妻は火。相生のもの相合すれば和合して幸福あり・・・のはず・・・だが?
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