知ったか天国
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プレアデス星団
すばる【昴】
一つにまとまる意の「統(スバ)る」から。
牡牛座にある散開星団。二十八宿の一で漢名は昴宿と言う。
肉眼では、普通6個の星が見えるので、六連星ともいった。
−(すばるぼし。)−
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紀元前2世紀の中国は、漢朝初頭のごたごた(粛清と劉vs呂氏の権力争い)が終わり、漢代四百年の礎が定まった頃・・・。高祖劉邦の孫、淮南王劉安によって編纂された「淮南子」という書物があります。老荘の説を基にして、儒家・兵家・道家の思想を取り込み、治乱興亡・逸事・瑣事を記したものです。
この淮南子の「斉俗訓」の中に、次の句があります。
「往古來今謂之宙 上下四方謂之宇」
『
「往古來今」 これを「宙」といい、「上下四方」 これを「宇」という
』
これが「宇宙」の語源であります。すなわち「宇」は空間、「宙」は時間を現しています。過去も未来も、どこもかしこもひっくるめたもの。すべてを含めたものが「宇宙」だということです。これまで私が認識していた「宇宙」とは、英語でもスペース(すなわち空間)であり、これに従うと「宇」でしかなかったのですね。
でも本来の「宇宙」とは、「空間」と「時間」を含めたもの。 これって、とっても四次元的と言うか、私の認識する四次元のイメージそのものです。私は、この四次元のイメージとして「時空」と言う言葉が好きで良く使っていたのですが、これからは本来の「宇宙」と言う言葉にもどることとしましょう。でも、皆が知っていないと話が頓珍漢になってしまいますが・・・。
ところで「古今東西」という言葉も聞きますが、考えて見るとこれも「宇宙」と同じ意味だったんですね。 ん〜、日本語(漢語?)は奥が深い!
でも、なぜ南北ではなく東西なんだろうか?芝居の始まりも、「トザイ・ト〜ザイ」・・・だし。
で、芝居の口上って、なぜトザイ・ト〜ザイ?
「トザイ・ト〜ザイ、・・・皆見に来れ(東西東西、南に北れ)!」ってか?・・・うまい!
思うに、東は日の昇る方向だから始まりを現し、西は日の沈む方角だから終わりを現す。
すなわち東西とは、始まりから終わりまで「全て」の意味なんだろうな。阿吽と同じだ。
【二十八宿】・・・おまけ
黄道に沿って、天球を28に区分し、星宿(星座の意)の所在を明瞭にしたもの。太陰(月)は、1日に1宿ずつ運行する。
天球を、蒼竜(東)・玄武(北)・白虎(西)・朱雀(南)の四宮に分け、さらに各宮を七分する。
東は角(スボシ)・亢(アミボシ)・氏(トモ)・房(ソイ)・心(ナカゴ)・尾(アシタレ)・箕(ミ)、北は斗(ヒキツ)・牛(イナミ)・女(ウルキ)・虚(トミテ)・危(ウミヤ)・室(ハツイ)・壁(ナマメ)、西は奎(トカキ)・婁(タタラ)・胃(エキエ)・昴(スバル)ル・畢(アメフリ)・觜(トロキ)・参(カラスキ)、南は井(チチリ)・鬼(タマホメ)・柳(ヌリコ)・星(ホトホリ)・張(チリコ)・翼(タスキ)・軫(ミツカケ)とする。
【四次元】・・・おまけ2
四次元の作り方が、ふと浮かびました。(尚、mの後の数字は乗数として読んで下さい)
m ・・・点・線=一次元。 m2 ・・・面=二次元。 m3 ・・・体積=三次元。
m4 ・・・ほら、四次元。 ・・・はい、悪しからず。m(_
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